児のそら寝(p8) 現代語訳 二十七日。大津から浦戸を目ざして漕ぎ出す。 こうした中でとくに、京で生まれて任地に一緒に行った国司・紀貫之の女の子が、 任地である土佐の国で突然死んでしまったので、国司はこのところの出発の準備を見るけれど、 何も言わず、京に帰るのに女の子がい